日テレHDは、国内市場の縮小と視聴スタイルの多様化という「大変動期」 を乗り切るため、「コンテンツの力で、“世界”を変える。」を新ビジョンに掲げた「開国」戦略を宣言しました。

長期目標として2033年度に海外売上1,000億円を掲げ、海外向け制作スタジオ「GYOKURO STUDIO」の新設やLAのビジネス拠点開設、Blue Ant Studiosとの提携 など、本格的なグローバル化を推進します。

国内の基幹事業である地上波放送は、新広告手法「アドリーチマックス」(愛称:スグリー)を本格稼働させ、収益の堅持を図ります。

また、AIの積極的導入により年間10万時間のクリエイティブ業務時間を創出し、ヒットの再現性を目指します。

さらに、系列4局が統合した「読売中京FSホールディングス(FYCSHD)」 の誕生を支援し、ネットワーク全体の強靭化を主導。

これらの成長戦略を支えるため、3年間で1,000億円の投資枠を設定し、日本のテレビ局の「あるべき姿」を示す計画です。

【ディンコの一言】

「バイネーム化戦略」は、属人的な才能をIPとしてマネタイズする、テレビ局らしからぬ着眼点です。

10万時間のAI創出時間 をクリエイター育成に投じ、国内外のハイブランドコンテンツ受注 へ繋ぐ構造変革が成否を分けそうです。